ブログ/2015-02-06
美容鍼灸と肌トラブル
(6)中医学におけるむくみの分類と治療原則
②心脾両虚証
心脾両虚証は、血不足や月経時の出血過多などによる心血虚と、精神的なストレスや飲食不節による脾気虚の両方の症状によって起こります。
脾気虚により運化機能が失調すると水分を排泄する働きが低下するため、むくみが現れると考えられます。心血が不足すると全身を十分に栄養することができないため、血脈が集中している頭顔面部も栄養できなくなり、顔面部の血色が悪くなります。顔色がすぐれないのは、気血が顔面部に充実していない現れです。またむくみが顔の中心部に現れてくるのは、額や鼻周囲は、心と脾に関係が深いためと考えられます。
鍼灸治療が適用となる一般的な心脾両虚証の症状としては、心悸、不眠、多夢、疲労倦怠感、食欲不振、泥状便、皮下出血、女性の場合は月経量が過少になったり、過多になったりし、経血色は淡くなります。
治療法としては、鍼治療と灸治療のどちらを用いても良く、脾経、心経の経穴、各々の兪穴などを選択して治療を行います。
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